Intellectual-barbarianのBlog

知的複眼思考法

 

早速ですが、読み終わってみて、よかったなと思える本を紹介したいと思います。

 

 

題名にもある通り、初投稿となる今回は知的複眼思考法という本。

 

 突然ですが、私は今年の1月ごろ(曖昧ですが)、防衛大学校の人文社会学専攻の合格通知を頂きました。

その中の入学案内の中のブックリストの中の一つにこの本はありました。

そのブックリストは防衛大に入る前にこれらの本を読んで教養をつけてほしいとのことで、載せられていたものでした。

これがこの本との出会いです。

 

結局、現在の大学に合格できたため、防衛大には進学しませんでしたが、ずっと気になっていた本だったので、ふと大学の図書館で発見、読んでみました。

 

内容はAmazonのリンクのレビュー欄を見てもわかるのですが、思考法について書かれた本です。最近クリティカルシンキング等ヨコ文字の本も多く出版されていますが、この本のスゴイ所は、出版された年が20年以上前だということです。

さすが、これだけの長い期間読み継がれてきた本にはそれなりの理由があるわけです。

しかし、20年以上前の本だと、何だか古臭くて読みにくそうというイメージを持つ方も多いと思いますが、この本は本当に平易な文で豊富な例を用いながら著者が読み手に寄り添って書かれた本です。

 

この本の中で著者は読み手に対して、厳密な思考を行うには「考えたことを考えたままにせずに、必ず紙に書くこと」を強調します。

 

私も感情が不安定な時や疑問が生まれたときは、よく知恵袋のようなサイトに相談や質問したりすることがありました。

私は知恵袋を利用し始めたころは、問題文だけ載せて、この問題が分かりません。というような質問をよくしていましたが、知恵袋の回答者は厳しく、「どこが分からないのか示しなさい」であったり、「こんな問題も分からないのか・・・」と回答者を呆れさせてしまった事が何度かありました。

 

私は回答者に呆れて指摘されないように意地になって、ここが絶対におかしいからこの式変形は間違っているはずだ!と説得するような気持ちで質問文を書いているうちにいつの間にか自己解決してしまったという経験や、受験で自分の不遇さを嘆く愚痴を綴っているうちに、自分の悩みがどれだけ他人から見ると説得力のないただの現実逃避だと気づくことが何度かありました。

 

ちなみにこのブログも、この本に影響されて記録をしてみようと始めたのがきっかけです。

この本は値段以上の価値があると強く信じています。まだ読んだことのない人は一読することをお勧めします。

 

ちなみに著者はこの本を書いた当時は、東大大学院教育学研究科で教鞭をとっており、その後オックスフォード大学の教授となっています。

知的複眼思考法以外にも教育に関する本を多く出版していますので、興味のある方は調べてみてください。